kayakaya日記
Feb 01, 2010 (Mon)
# 北谷直樹さんのチェンバロリサイタルに行ってきました
(1日のコンサート感想を3日深夜に書いてます)
北谷直樹のチェンバロリサイタルに行ってきました。実はリサイタルの情報を知るまで北谷直樹さんのお名前も知らなかったのですね。リサイタルはチェンバリスト中田聖子さんのブログとTwitterでオススメされていて知りました。さすがオススメのことだけありまして、聴きに行って正解でした。
実にわくわくどきどきな演奏会。緻密に踊っている感じの演奏でしょうか。とにかく脳内が"まじですかー"であふれたほどすごかったです。会場は酒蔵を改造したホールでフラットな床面に200人ほど収容の区間です。ですから当然奏者と聞き手の距離が近くなります。あれより広いと音も変ってきてしまうのだろうなぁと思うとちょうど良い空間だったように思えます。休憩時間の調律風景を眺めにチェンバロのところまで行ってみたですが、チェンバロは小本当に小さく見えますね。特に初期フレンチモデルはかわいらしいほどに。
北谷直樹さんはチューリヒ在住で日本でのソロのチェンバロ演奏会は今回が初めてだったとか。日本では活動をあまりされていない感じなので演奏の割に知名度が低いのかもしれません。知る人ぞ知るなのでしょう。もっと活動の場所が広がると聴けるようになって良いなぁと思ったのでした。
そういえば、僕はクープランが好きらしいです。組曲ニ短調とハ長調がいたく気に入りました。
Feb 02, 2010 (Tue)
# 北緯35度、東経135度にもっとも近い加古川線
祖母に会うために姫路の北の方まで行ってきました。帰りは加古川線というローカル線経由で帰宅したのですが、加古川線は西脇市を通っているのですね。勘が良い人は気付いたと思いますが、西脇市は日本のへそ、北緯35度、東経135度の交点にあります。加古川線は交点のすぐ側を子午線にそって走ってるのです。GPSロガーを持って旅する人にはたまらないうはうはな場所です。聖地巡礼ですね。日本のへそにはGPS分を補充するために時々行きますが、加古川線は初めて。こんな機会でもなければ乗る機会がないので制覇してみました。ちなみに、祖母の住んでる町から最寄り駅まで5時間半の旅になりました。同じ県内とは思えませんねぇ。
Feb 05, 2010 (Fri)
# 光の教会—安藤忠雄の現場
「光の教会」として知られる日本基督教団茨木春日丘教会建築のドキュメンタリー本。この教会が安藤忠雄の手によるもので、その筋の人には有名であるとの知識はあったが、そもそも教会側がお金がないから安藤忠雄に依頼したというのは驚きで、この本を読んで初めて知った。
本書は安藤忠雄の話だとばかり思っていたが、実はそうではなくて施主(教会員、牧師)、施工(建築会社)、設計(安藤忠雄の建築事務所、安藤忠雄)の三者で進む。特に実際に建物を造る建築会社に多くのページが割かれていた。会堂建築に少しだが関ったこともあるので、やや教会の動きに感情移入して読んだ。というか教会の裏事情をすぐに察っして読めてしまった。
教会堂の建築にあたって安藤忠雄は空調を重視していない。冬は寒いし夏は暑いというのは現在の教会では考えにくい。高齢者の信徒が多いので空調は最優先で考えるだろう。それに対して、安藤忠雄は寒ければそれでいいと言うのだから、面白いというか彼の建物に対する考えかたが伝わってくる。不便さがないとダメなんだという所だろうか。そこでしばらく生活したり礼拝をしてゆくうちに、使い物になるのが建物なのだろう。安藤忠雄はそういった考えを施主に主張するのだが、施主からある程度信頼されてないとできないことだ。建築を進めてゆくうちに、教会の安藤忠雄への不満なども出てくるのだが、何だかんだ云って、教会側は会堂のデザインに関して安藤忠雄に全面的に委ねている。それをまとめられる教会の建築委員会の働きは素晴しいと思った。
「建築の機能の点ではいろいろと注文はできるけれど、デザイン面などで文句をつけるのではれば安藤忠雄さんに設計を依頼する意味がなくなってしまう。」
教会内の会議で、井関完二・建築委員長が発した言葉。安藤忠雄という建築家に頼む意味について的確に表わしている言葉でしょう。けして口数が多くなく見守るタイプの人らしいが、こういった発言に重みを感じる。本のどこにも出てきていないけれど、神は井関委員長という適任の人をその場に遣わしたのではなかろうかと思った。教会は神の家であって、どこかに神の働きがあるのではなかろうかと。
ところで、安藤忠雄はこう言っている。
「依頼する人と、つくる人と、使う人は違うわけですね。しかしプリミティブには、つくる人、使う人、と、一緒というのがいいなぁと」
僕の中の安藤忠雄のイメージは、コンクリート打ちっ放しで無機質で(そうなんだが)、そして自分の主張をばーんと貫くだけの人だった。本書を読むと実はそうでもなかった。引用した言葉を実現しようとあがいている人に思えた。その方法論やデザインに好き嫌いはあるだろう。それを差し引いても教会堂の建築という過程を通して為人を掴めたのではないかと思う。そして建築家の仕事というものを垣間見た一冊だった。
Feb 06, 2010 (Sat)
# 「HAYABUSA」を鑑賞
大阪市立科学館にてHAYABUSAを鑑賞しました。プラネタリウムでプラネタリウム以外の番組を見ることは稀なのですが、HAYABUSAは別格です。と言うのもお世話になった方が制作に関わっていることもあるので僕にとって観たい/観なきゃ番組なのですね。そして、あの「はやぶさ」がテーマですから。
番組の中身は実際に観てもらうとして、技術的描写で印象に残ったシーンを一つ挙げると地球スイングバイのところです。四角い枠をドミノのように並べて、その回廊を「はやぶさ」が通過してゆくのですね。それほどコースがシビアなんだという演出でしょう。スイングバイの原理云々ではなく「はやぶさ」を飛ばすことも難しいことがきちんと伝わってきます。
番組は5月30日まで投影されるそうなので(投影期間延長に次ぐ延長です)、観てない方はぜひ科学館へどーぞ。6月には「はやぶさ」が地球へ帰ってきますし。
# 国立国際美術館「絵画の庭 ゼロ年代日本の地平から」を鑑賞
科学館の向いにあるのが国立国際美術館。移転5周年記念の特別展「絵画の庭 ゼロ年代日本の地平から」が催されていたのでついでに見てきました。現代アートちっく(そのものかも?)な絵画ばかりなので、うーむ何じゃこりゃ、でも、面白い作品もあるなぁーと分かったような分からないような状態で館内を周りました。
印象に残ったものを挙げると、奈良美智、厚地朋子、後藤靖香、中山玲佳でした。奈良美智はメジャーな人ですから当然かもしれませんが、知らない画家さんの作品もへーと眺められたのは良かったです。特に中山玲佳のSafarismシリーズはずーっと眺めていたかったかも。とは云え、興味が分かない作品もたくさんあるわけで足早に周ることになります。この辺りは仕方ないですね。
たまに美術館で絵を見ると、なぜかほっとします。また、どこかに行ってみるとしますか。
Feb 08, 2010 (Mon)
# 『インターネットが死ぬ日』
インターネットが死ぬ日 (ハヤカワ新書juice)
早川書房
¥ 1,470
昨年話題になった本で一度半分読んで放置してしまったので再読した。インターネットを語る上で読んでおくべき一冊に違いない。さっさと読んでおかなった自分を叱らねば。
アメリカのサイバー法学者が書いていることもあり、レッシングの著作に似た雰囲気がある。技術的な事柄もきちんと説明してあるので、ごくごく普通のインターネット・カルチャーの知識があれば読んでしまえるだろう。日本の携帯を巡る青少年規制などは登場しないが、本書の文脈から外れた問題ではない。ケータイの問題も含めて読める。
最初にインターネットとパソコン通信の比較がある。この比較が重要でインターネットが肥沃なシステムであると説明する。パソコン通信は中央のシステムが管理するもので、ルールや秩序がある代わりに、ユーザは一切システムに変更を加えることができない。それに対してインターネットは秩序やルールはあるのか無いのか分からない状態だが、ユーザ自身がシステムに変更を加えつつ成長してきた。結果的にパソコン通信を駆逐してしまった。統一したルールや秩序がないにも関わらず。インターネットにはモーリス・ワームなどの危機もあったが、基本的にはゆるやかなコミュニティが規範を促す形でインターネットは維持されて成長した。そのインターネットの特徴こそが生み出す力の源泉であり、狭義のネットワークに限らず(層のモデルではネットワーク層という意味)、WikipediaやGNU/Linuxを生み出した場所になったわけだ。その反面スパム、ウィルスによる脅威によって、人々は自由に変更できる(つまりコードも悪さしやすい)肥沃なパソコンではなく、好き勝手に変更できないが「消毒された」iPhoneやXboxなどアプライアンスに向いつつあると言う。また、そのようなアプライアンスだけではなく、Web2.0のようなユーザが変更できないWebサービスも同様だと言う。そうすればインターネットの持つ「生み出す力」はどうなるのだろうか。「生み出す力」なくなればインターネットは死ぬと著者は危機意識を持つ。ぱっと出る解答はないものの、「生み出す力」したままのインターネットを模索している。
さて、このように、どこのブログにもありそうな紹介を書いておいて*1、注目したのはWikpediaのコミュニティ。一括りにコミュニティと書いてしまうと範囲が不明瞭になるがそこは置いておく。本書でもウィキペディアンくらいしか書いていない。生み出す力の条件として統制が取れていないゆるやかな秩序を挙げているが、Wikipediaのコミュニティをコミュニタリアンな方法を指摘している。乱暴な言い方をすればコミュニタリアンは自治を好むというか自治な人たちだ。コミュニティの文化や規範を何より大事にする。合わないものは排除するといってよい。それはWikipediaにも当てはまる。インターネット上のゆるい秩序の空間に生まれて、生み出す力の象徴ともされるWikipediaが何より内部の規範を重視している点が逆説的で面白い。もちろん規範は不変ではなく、置かれた状況によって変化してゆくものだが、それでも規範第一であることに変わりはなく、それがなければWikipediaは死ぬ。
コミュニティは素晴しいね、だけではなく。内部の規範が強ければ強いほど、一般のユーザとコミュニティの間に壁が生れてしまうことにもなる。もちろんWikipediaもライセンスの性質からすればスピンアウトすることは可能だ。ただ、自由なインターネットの中でコミュニティを維持しようとしているがために、コミュニタリアン的な要素を持ってしまうことは注目したい。生み出す力には多分にコミュニタリアン的な要素があるのではないかと思う。生み出す力には、ユーザ自らが変えうる規範を生み出す力を含んでいるのだろう*2。少なくとも僕はそう読んだ。
最後に自戒を込めて一節を引用しよう。
「肥沃なシステムを養護する人は、生みだす力の成功に伴うマイナスをあえて無視する。肥沃なシステムは大きく成功して一般に普及したがゆえに危険な状況にある。」
時に僕もマイナスを無視しがち。それを修正してくれる『インターネットが死ぬ日』は読む価値があった。いろいろな面を解説している点も良い。プライバシーや国家権力の監視との兼ね合いなどはアメリカのサイバー法学者でなければ書けなかったのではないだろうか。日本のインターネット本とはまた違った味わいのある本。これが1,400円の新書だなんて信じられないほどお得感がある。オススメ。
# 何年かぶりにアナログ時計を購入
机用にアナログ式の置時計がほしかったので、無印良品のアラームクロックを購入しました。実は僕はデジタルの時計では時間を掴むのが苦手です。今が何時何分かは見れば分かるのですが、時刻が分かったとしても予定時刻まであと何分なのか、また今は夜のだいたい何時くらいなのかをデジタル時計でぱっと把握しにくいのです。それでデスクトップにDashboardを使ってアナログ時計を常に表示していたのですが、やはり実物のほうが良いだろうと購入に至りました。邪魔になるかなぁと心配してましたが、見ての通り小型ですから大丈夫そうです。iPhoneやトトロのお手玉と比べても小さいことが分かりますね*1。
時計の針が見やすいのがありがたいです。しかし、内部の作りは安っぽいところも。この辺りは2,100円の値段相応なところでしょうか。単三の乾電池を入れるのにちょっと手こずりました。バネが強すぎてはめにくいのですね。個体差なのか製品全体の特徴なのかは分かりませんが。あと、アラーム機能は使わないので、よくベルが上についてるタイプは選択肢にありませんでした。ともあれ、これで時間認識が楽になるはずです。
*1 トトロのお手玉を紹介したくてエントリを書いたような写真かも…
Feb 11, 2010 (Thu)
# 映画『インビクタス』を観てきました
京都にでも行こうかなと思っていたのですが、あいにくの強い雨で近くの映画館に目的地を変更。『インビクタス』を観てきました。人気の『アバター』は完売でしたが、僕はそもそも『インビクタス』が目的なので関係なしです(アバターの人気はすさまじいですね)。その『インビクタス』は七割ほど人が入っていたでしょうか。話の筋を知らない人は公式サイトなり映画サイトで読んでくださいね。
いや実に脚本に隙がない映画でした。話自体に文句の付けようがないだけに、きちんとした構成でまとめられるのかなぁと心配していたのですが杞憂でした。イーストウッドとモーガン・フリーマンの熟練さを感じます。
ところで、僕はスポーツにまつわるナショナリズムがかなり嫌いだったりします。嫌いというより実のところ医師も認めるトラウマなのですが。まぁ、人種を融和してネイションにすることが必要な国と、比較的が均質な日本のようなナショナリズムは違うよなぁ、と自分を納得させつつ観ていても、やはり複雑な心境でした。そういえば、南アフリカはキリスト教という所では一致しているのですね。新国家の「神よ、アフリカに祝福を」歌うシーンがありますが、賛美歌を編曲しただけあって印象的でした。ラグビーの試合も神への感謝の祈りで締めくくります。「神よ、アフリカに祝福を」は黒人聖歌がベースで、アパルトヘイト時代は反逆の象徴だったとか。キリスト教が果した役割はアメリカ南部の黒人教会のそれと似ているのでしょうね。ナショナリズムはさておき色々な社会問題が見えてきます。
それでも、味わい深い映画でした。見ていて清々しいのがマンデラの挨拶でしょう。元気かい?、調子はどう? 家族は? と声をとにかく周囲の人に声かけまくる。マンデラはきちんと名前も覚える。見ていてこちらも気持ち良くなります。やっぱり挨拶重要ですね。それから、良い味を出しているのがマンデラの警固の面々。彼らはとても良い味を出してます。マンデラ大統領が主役で、主将ピナールが助演とすれば、警固の彼らは第三の主役と言えるでしょう。思い出すとにんまりするシーン多いですよ。
そうそう、『インビクタス』は英語の詩のタイトルです。Wikipediaに全文が掲載されていました。
映画はマンデラが釈放された1990年2月11日からスタートします。僕が『インビクタス』を観たのは、ちょうど20年後の2月11日でした。偶然なんですが、ちょいとばかり心が踊ります。
Feb 13, 2010 (Sat)
# まちづくり基本条例の市民検討会議、第7回目
気がつくと7回目の会議となりました。
さて、前々回からテーマ別のグループ討議になりました。まちづくりの仕組み(総論的なもの)と内容(課題的なもの)のグループの2つで構成されています。僕は1回目から3回目まで仕組みのグループに参加しています。意見をホワイトボードに連らねてゆくややブレスト的な方法で進められており、2回目のグループ討議が終る頃には意見はおおよそ出揃いつつありました。3回目の今回はそろそろ具体的な条文に落とし込めようかという段階。
とは言うものの条文に落とし込めるような討議には入ることができず、今回も意見の出し合いに終りました。同じような意見を言ってしまう(僕もまぁそうなのですが)のループと原則論に陥ってしまうところは否定できません。さすがに次回は具体的な私案や他市の条例も参考にという方向。
ところで、前回の討議の内容で果して個別に落しこめるものなのか、会議の前に個人的に札幌市自治基本条例案と出てきた意見(キーワード)をマッチングさせてみました。基本理念は別として、情報公開および知る権利と市民参加に関するものが大半を占めました。残りは職員の研修、政策評価、財政などがある程度。市の組織の有り様などについての意見はありません。市民の目線で参加していると思いますから、自分が肌で感じることができる情報公開、知る権利と市民参加が中心になるのは当然です。ぶっちゃけると、ここを軸にして案を作っても良いのではないかと考えているくらいです。行政のエキスパートでもなく市政の中枢に関与していないわけですから、それなりに身近なところから出発した方がベターでしょう。少なくとも市民が条例に何を望んでいるかは明かになると思います。本音を云えば、事業主体としての市の有り様、政策評価にも力点をと思わなくもないですが、いかんせん具体的な話になりにくい気がします。
会議で印象に残ったことですが、情報公開や知る権利に関連して市報の話が出ました。紙の市報の話はよく出ます。僕もその伝達経路は気がかかりです。が、ことWebの話はあまり出ません。今回Webの話題が少し出たのですが、会議の参加者のうち実物の市のWebサイトはあまり見ていない人もいると思われ、逆にそれは情報デバイドだよなぁと思ったのでした。また、Web関連だとしてもWeb1.0どまりという点は否定しません。知る媒体が広範囲になった結果、それぞれの媒体に対する周知効果は低くなるかもしれません。企業の商品と違いターゲット層が全市民でなければならないところが厄介でしょう。ネットの時代と言っても高齢化しているのは事実ですし。この辺りは大きな問題でしょうね。
# 外部書庫に本を持ってゆく
外部書庫に本を持ってゆくの続き。
新しい本をたくさん増やしたわけではないですが、収納スペースをオーバーして本がある事実に変わりなく、心を鬼にして本を外部書庫に持ってゆきました。今回は33冊で1390円、一冊平均42円。内訳は
- 大人 x 2 = 200
- 少女 x 23 = 570
- 文庫 x 3 = 80
- 新書 x 1 = 40
- 単行本 x 4 = 500
です。前回より10円安い平均買取価格になりました。漫画を多く持ち込んで漫画で稼いでしまおう、漫画以外は10円くらいではなかろうかと想像していました。でも、出版年が新しい本だったためか期待以上の値がついてほくほくしてます。なお、買取の待ち時間に書棚を眺めていたら、昨日新刊で購入した本が半値で……orzな出来事が。
さて今回いくつかキリスト教書籍を売りました。当初はブックオフのような量販店型よりもキリスト教書籍専門の古本屋の方が良いかもしれないと思いつつブックオフに。引越しでもして大量に処分するならいざしらず、定期ルーチンで本を処分してゆく場合は専門書の古本屋は近所にないと使いにくい。ヤフオクも面倒です。ブックオフを窓口にして専門書の古本屋が取り次いでもらえると良いのですが、配送コストを考えると難しいですよねぇ。
Feb 16, 2010 (Tue)
# Yahoo!地図プラグインを作成
ALPSLABが3月末で終了するとのことで、ALPSLABを利用しているプラグインを後継サービスであるYahoo!地図版に移植することにしました。現在使用している関連プラグインは、alps.rbとalpsroute.rbの二つです。まずスクロール可能な地図を埋め込むalps.rbを書き換えました。書き換えといっても両者に互換性はないため全面的な書き換えてます。
プラグイン本体はCodeReposに置いてあります。
見本
東大寺二月堂付近を表示させてみました。マウスでぐるぐるしてあげると地図もぐるぐる動きます:-)
プラグインの使用にはYahoo! アプリケーションIDが必要
Yahoo! 地図の表示にはYahoo! JAPAN Web APIを用いており、Yahoo! Japan アプリケーションIDが必要です。アプリケーションIDの登録にはYahoo! Japan IDが必要になります。Yahoo! Japan IDがなければこの機会に作成してください。JavaScriptから埋め込みで使うようなIDですので漏れる危険という代物ではありません。Google Mapのキーのようなものです。
IDの取得は下記から。
なおアプリケーションIDはtDiaryの設定画面から登録できます。かんたん!
使い方
{{yahoo_map 緯度, 経度}}
{{yahoo_map 緯度, 経度, :size => サイズ}}
{{yahoo_map 緯度, 経度, :layer => 縮尺}}
{{yahoo_map 緯度, 経度, :size => サイズ, :layer => 縮尺}}
サイズは 'small', 'medium', 'large' のいずれかを指定できます。縮尺は1〜11段階で1が詳細、11が広域にあたります。デフォルトは3です。縮尺を変更するのにサイズも同時に指定しなければならないのはプラグイン作者のダメ実装のせいです(うーん)。
技術的なこと
当初はYahoo!地図のサンプル通りにwindow.onloadにfunctionを定義していたため1ページに2つ以上の地図がある場合、onloadが上書きされて地図が1つしか表示されませんでした。1ページの静的はhtmlならともかく複数のエントリを前提にしている日記システムではダメダメ。これを回避するためにはtDiaryプラグインのどのコールバック関数を使えばよいのかなーと少し試行錯誤。基本はfooternote.rbを参考にし、footer_procでJavaScirptのコードを生成させています。
specファイルも合せて作っていたのですが、いまいちspecの書き方が良くないため期待通りにマッチできませんでした。これは宿題ということで。
次はALPSLab routeの後継ルートラボですね。Flashを埋め込めば良いはずなので面倒はないはず。たぶん。
追記
ルートラボのプラグインは、えろぺおさんがtDiary用「ルートラボ」プラグインで作成してました。ご本人からTwitterで教えていただきました。ですので、そのまま使わさせもらいましょう。これで手間が省けました。ほくほく。
追記その2(2010-02-18)
サイズと縮尺を指定する際のオプションを変更しました。
Feb 18, 2010 (Thu)
# Yahoo!地図プラグインを修正
IEで地図が表示されないバグ
ええっと、IEで動作確認してませんでした。JavaScriptで動いているというのに何て馬鹿なことでしょうか。今回のミスは、
r = ""
r << %Q|<script type="text/javascript">\n|
r << %Q|function defineYmapIds() {\n|
@ymap_container.each do |ymap_info|
r << %Q|var obj#{ymap_info[:ymapid]} = new YahooMapsCtrl("#{ymap_info[:ymapid]}", "#{ymap_info[:lat]}, #{ymap_info[:lon]}", #{ymap_info[:layer]}, YMapMode.MAP, YDatumType.WGS84);\n|
end
r << %Q|}\n|
r << %Q|if (window.addEventListener) window.addEventListener('load', defineYmapIds , false); // for Firefox\n|
r << %Q|if (window.attachEvent) window.attachEvent('onload', defineYmapIds); //for IE\n|
r << %Q|</script>|
の箇所で、YahooMapsCtrlクラスのオブジェクトを生成していますが、ここに問題がありました。YahooMapsCtrlを格納する変数名とYahooMapsCtrlに渡すidが同じ場合はIEでは地図が表示されません。「オブジェクトでサポートされていないプロパティまたはメソッドです」というエラーになります。仕方がないので変数にはプレフィッスめいたものを付けてました。
気付くまで小一時間ほどハマりましたね……。JS業界では常識的な問題なので恥しいたらありゃしませんが、もう何年もJavaScriptをいじってなかったのでごにょごにょさせてください。
Feedの場合はYahoo!地図へのリンクを貼る
Feedや携帯端末の場合は地図を埋め込むことができませんから、Yahoo!地図へのリンクを埋め込むようにしました。これで文脈が切れることがなくなりました。
なお、携帯デバイスであっても、iPhoneではJavaScriptが動作するため、画面の大きさに合わせた地図を表示させてます。ただし、現在のところ地図のスクロールや拡大縮小はできません*1。
*1 Yahoo!地図 APIライブラリの仕様でしょう
Feb 25, 2010 (Thu)
# 鉄塔部活動
他にも日記に書きたいことがヤマほどあるのですが、鉄塔部活動を最優先で日記に書いておきます。 日没の時刻に鉄塔付近を通り掛ったので車を停めてパシャリ。iPhoneアプリその他でいつでも日没時刻が分かるようにしているので、天気さえ良ければ夕焼けと鉄塔を逃さすに撮れるわけです。
で、鉄塔に太陽が沈むアングルで撮れました。鉄塔ズームではなくあえてニュータウンちっくで。
飛行機雲と夕焼けと鉄塔が重なって、萌え要素たっぷりですね。街灯に灯りがついていれば良かったのですが仕方なし。
ちなみに、こんな感じのニュータウンで撮りました。典型的な郊外型ニュータウンです。
都市部へと送電線が集中してゆく郊外には、空を眺めれば鉄塔が見える風景がどこにでもあります。気がついていないだけかもしれません。景観云々はともかくとして、僕などは幼少の頃より鉄塔のある風景に慣れ親しんでいるので、郊外の鉄塔の方が原風景だったりします。そんな寡黙に立って仕事している鉄塔をぼーっと眺めるだけでも気分良くなれるかもしれませんよー。
ついでに鉄塔の魅力にはハマったら読んでほしい一冊を紹介。ファンタジーノベル大賞受賞作にもかかわらず、題材が鉄塔だからかいまいち評価されていない気がしてなりません。あの送電線はどこに繋がっているのか、鉄塔の行き着く先!? を巡って少年が繰り広げる小説。男の子なら誰しも似たようなことをしたと思うのですが、大人になると忘れるのでしょうか……。小説を読んでぜひ鉄塔分を補給してくださいね。
# まちづくり基本条例の市民検討会議、第8回目
今回から条文の具体的な項目を詰める作業に入りました。具体的な項目と言ってもアバウトに、例えば、情報公開の範囲について、環境アセスメントについて、公聴会について、という程度であって文言までは詰めていません。
今回は自分の準備不足もあって資料読みもせずに(配布されている自治体の条例プラスアルファは以前に読んでますが)臨んだこともあり、話は追うことができても突っ込んた発言ができなかったことが反省材料です。次回は資料も提出しなければならないので、この点は改善できるはず。
ただ発言に関して不安というか不満が…。コーディネータの先生が進行役となり発言の順序などを調整していますが、実際のところ機能しきれていないかなぁと。現在のスタイルとしては、コーディネーターの発言許可を待って意見を言う原則になっています(明確なルールではないかもしれません)。しかし、頻繁に意見する方々はコーディネーターの許可に(大げさに云えば)囚われずに発言することが多く、発言許可を待った方はタイミングを逃すなどして損をしている現状だと思っています。そのため、年配の特定の発言者の方々が大枠(原則論)の話に戻してしまう傾向にあること。そのため項目を詰めるような話に持ってゆきにくいと感じました。細かい話をしても原則論で切り替えされると土俵が違うので話にならない。このままでは、細かい話をするエネルギーが失なわれるのではないか、少なくとも自分だったら失なうだろうなーと思っています。会議はアイデアを出し議論をする場所であって、演説を聞きたい訳ではない。それを解決しないと検討会議から中身のある成果は出ないのではないか‥‥と感想をまとめているうちに心配になってところ。日記に書いているだけではダメなのでごにょごにょしないと。
Feb 27, 2010 (Sat)
# 『ベーシックインカム入門』
ベーシック・インカム入門 (光文社新書)
光文社
¥ 882
ベーシックインカム(Basic Income, BI)について耳にすることが多いこともあり自分なりに論点を整理したくなって読んでみました。
大学で(少しながら)政治思想を学んだこともあり、すべての社会の成員に対して生活を保障する一定額の給付を行う制度は耳にしていました。J.S.ミル、トマス・ペインしかり。ただ、そのようなBI的制度は実現不可能なユートピアではないかという感想を抱いて深追いしませんでした。
さて、2000年代に入りBIが注目されてきたのは、日本で云えば、生活保護の捕捉率の低さや年金制度の破綻という実態があります。福祉国家の限界が見えてきたからとも云えます。そもそも制度が意図した生存権や老後の保障すら維持されない。結局のところ何らしら制度的に破綻しています。背景には福祉国家が経済成長と完全雇用を前提にしているからですが、経済成長率は鈍化し、そのため完全雇用も達成されていないというジレンマに陥っているわけです。
ところで、福祉国家に限らず19世紀以降の社会においては労働とは賃金労働を意味します。BIが登場する背景には、賃金労働のみを労働とする考え方への抗議がありました。本書を読んだ自分なりの結論としては、BIは単に福祉制度を置き換えるものではなく、幅広く労働観を問い直す思想と云えます。BIの財源論に答えを出せていない致命的な欠点があるにしろ、賃金労働至上主義だった労働観を見直すことができる上でも本書は必読だと思います。
労働観を中心に、BIの思想的、運動的な系譜を辿るとフェミニズム、障害者運動、失業者、福祉国家のパターナリズム批判、リバタリアニズムがあります。フェミニズムの系譜は、乱暴に云ってしまえば、家事にも賃金を! というよく耳にする意見です。家事労働や子育て(ケア労働と云う)にも賃金を求める主張から、問題を解決するためには一定額の給付が望ましいという主張に至ります。障害者運動の系譜では、障害の程度にもよりますが障害者は賃金労働市場において最初から不利な立場に置かれています。賃金労働をすることが不可能な人は社会的に価値がないのかという問いかけから、「生きることも労働である」という言葉が生まれました。ここから、特定のカテゴリーに属しているために給付される生活保護や年金ではなく、生存しているから給付されるBIの要求に至ります。失業者の観点からは、経済学の観点では不景気においては雇用の調整が行なわれることが前提しており、失業者は経済的に不利益を被るに留まらず社会的にも劣等的な立場を強いられます。失業者は好む好まざるに関わらず社会の中で必要である雇用調整という役割を引き受けているわけです。ここから、極論を云えば、失業も労働であると主張が生まれます。ここには、経済成長が鈍化し完全雇用が難しい現代において就労前提の失業者政策で良いのだろうかという主張も背景にあります。
これからを解決するためには、生活保護や各種手当など個別の給付でも良いわけですが、個別の支給には福祉職員による恣意的な選別を伴なうことになり、福祉国家のパターナリズム的傾向を助長することから自由主義の立場を取る者は批判的です(僕もそう)。また、個別の給付には受給者の資力調査が必要なことから官僚機構の肥大化にも繋がり財政的にはデメリットです。最近のBIの議論では後者を解決するためのBIの位置付けが多いように思います。
繰り返しになりますが、主に労働観を問い直す観点から本書を読みましたが、論点を提起する形で刺激的でした。新書という制約もあり、全ての論点を網羅している訳ではありません。特に財源論に関してはほとんど触れられていません。「構想は提起した。ただし実装はない」と思って読めばちょうど良いと思います。巻末には参考文献一覧が掲載されているので先に進むこともできます(新書濫造ブームの中で光文社新書は良い仕事をしていますね)。
なお、本書は視覚障害、肢体不自由な人向けにテキストデータの提供を行なっており、巻末にその引換券があります。このような試みが普及すればすばらしいことだと思います。
年間聖句(2010年)
あながたは皆、信仰により、キリスト・イエスに結ばれて神の子なのです。洗礼を受けてキリストに結ばれたあなたがたは皆、キリストを着ているからです。
新共同訳聖書ガラテヤの信徒への手紙3章26節
You are all sons of God through faith in Christ Jesus. for all or you who were baptized into Christ have clothed youselves with Christ.
Galatians 3:26-27 (New International Version)





