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kayakaya日記


Nov 14, 2009 (Sat)

# WRAP講演会

神戸市で行なわれたWRAP講演会に行ってきました。WRAPとは元気回復行動プランと訳されるメンタルヘルスの手法で、Wellness Recovery Action Planの略です。音楽のラップと関係しているのかもしれません(たぶんそう)。台所で使うラップを連想する人も多いでしょうね。

前半がWRAPを紹介する講演会、後半がWRAPの体験クラスでした。参加者は50人程度だったかな。

WRAPを紹介的に書くと、メアリー・エレン・コープランドというアメリカ人が開発(?)したメンタルヘルスの手法です。彼女は躁うつの当事者で、自身の経験と何百人へのインタビューなどの調査によって編み出されたものです。つまり、WRAPは医師などの専門家が作成した手法ではありません。けれども、個人的な経験だけに留まらない汎用性を持っているように感じました。帰宅してから調べてみると英語版WikipediaによればコープランドはPh.Dを取得している教育者とありました。道理でなるほどうまく考えられているわけです。

個人的に超要約すると、

  • 希望
  • 自分に責任を持つこと
  • 学ぶこと
  • 自分のために権利擁護すること
  • サポート

の内容をブレスト的にあるいは緻密に列挙してゆきます。用語の個別な意味は外部リンクのWRAPのサイトを見てください。この作業はファシリテーターと呼ばれる進行役と少人数のグループで行うWRAPクラスで行なうのが通常のやり方のようです。一人でもできますが、僕自身WRAPの体験クラスに参加した感覚では、WRAPクラスでやる方が気づきを促せるので望ましいと感じました。ぶっちゃけ一人でやるより楽しいですね。もちろんWRAPクラスはファシリテーターの力量が左右することは言うまでもないでしょう。で、これらを、

  1. 日常生活管理プラン
  2. 引き金になる出来事に対処するプラン
  3. 注意サインに対処するプラン
  4. 調子が悪くなっているときのプラン
  5. 緊急状況への対処
  6. 緊急状況を脱したときのプラン

に自分の言葉でまとめます。プランは紙以外で管理してもOKで携帯電話でもパソコン、iPhone、手書きノートでも良い。特定の道具に頼らない点はWRAPがあくまで考え方やスタイルということでしょうか。

そして、これは大切だと思ったのが、

  • ふりかえり

があることです。○(良かったこと)と△(あまり良くないこと)を忘れない。ふりかえり重要です。

WRAPは精神疾患向けなのですが、心療内科や精神科にかかっていない人や、あるいは企業内でも使える方法ではなかろうかと感じました。WRAPが合う合わないはあると思います。医師など自分以外の誰かが作成したプランに従う方が心の健康に良い人もいるはずです。決してWRAPは万能な方法ではない。GTDが好きな人やアジャイルが好きな人はピンと来るかもしれません(GTDやアジャイルが同じという意味ではないです。念のため)。何らかの原則から行動プランを作成し、プランを維持し、プランを見直す繰替えしのプロセスという意味で似ていると思いました。パターンとしてまとめられるかもしれませんが、この手のものは個人のセンシティブな経験や体験、思いですから、公開できないことも多いはずです。それでも公開して差し支えないプランをパターンにできれば有益なはずです。ともあれ、個人がプランを作成して維持することが大切ですから、そこから始めなければいけませんね。

WRAPをやる、やらないは別にしても得るものが大きい講演会でした。と言うのも、僕自身当事者で良かったこと探し、調子が悪くなること探しをしてみたかったからです。具体的には、よく眠れる個人的なTipsや気分が落ち込んでいる時に聴くと復活する音楽とか。他の人のTipsは自分には通用しないことばかりですが、気づきを促せるきっかけになる、孤独にならないというメリットがあるはずです。なことを、地域の福祉関係者と話したりしているのですが、WRAPというすでに似たようなものがあるならば(僕はそう感じました)、それを使わない手はないと。あとは、どのように地域で実装してゆくかでしょうね。

WRAPをするならば、ファシリテータがいないと話にならないので、ファシリテータ養成クラスに参加するべきでしょう。当然、その費用と時間が気になります。その点は講演では触れられてなかったので、おいおい調べるつもりです。分かり次第追記します。

追記(2009/11/29)

横須賀市議の藤野英明さんからTwitterでファシリテーター養成について教えていただきました。WRAPのファシリテーターになるには、コープランドセンターの認定された講師による養成講座を受講しなければいけないとのこと。渡米して受講するか、講師が来日する時に受講するしかないようです。

Twitterでいただいた情報をTogetterにまとめました。

追記その2(2009/11/29)

WRAPのワークブックを購入しました。値段は1580円(送料込み)です。中身は下記の3冊です。

  • WRAPテキスト
  • WRAPノート
  • リカバリーキーコンセプト

ワークブックですから厚いものではありません。あくまでノートの趣きです。普及を考えれば同じものをPDFで公開してほしいところですが、翻訳の手間や費用などを考えると難しいのかもしれません。

日本語のWRAP公式サイトの日本での活動/日本語のWRAPワークブックにワークブックの購入方法が書いてあります。

外部リンク


年間聖句(2010年)

あながたは皆、信仰により、キリスト・イエスに結ばれて神の子なのです。洗礼を受けてキリストに結ばれたあなたがたは皆、キリストを着ているからです。

新共同訳聖書ガラテヤの信徒への手紙3章26節

You are all sons of God through faith in Christ Jesus. for all or you who were baptized into Christ have clothed youselves with Christ.

Galatians 3:26-27 (New International Version)