kayakaya日記
Aug 14, 2009 (Fri)
# シンポジウム「インターネットと選挙・政治を考える」
MIAU主催のシンポジウム「インターネットと選挙・政治を考える」をニコ生で視聴したので、思ったことを書きます。
アメリカのオバマの事例
今回のシンポジウムで出た言葉で興味を引いたのは、オバマはどぶ板をネットに持ち込んだこと。どぶ板選挙をできるインフラがネットに登場した頃にオバマの選挙とそれが重なったというのは言うまでもないですが。そしてマスメディアより先に自分のメディアを作りだした。ここが重要でしょうね。ちょっと引っ掛かのは、それができた土壌かな。
アメリカには個別訪問などが普及しており、有権者と候補者、それからボランティアが接触する土壌が十分にありました。そこから派生してソーシャルメディアが活用されている背景は注意しておくべきでしょう。たぶん、これを忘れるとネット選挙を解禁しても、政治家と有権者の関係はあまり変わらないのでは? ということを僕は感じています。特にソーシャルメディアの関連ではそう。
ソーシャルメディアでは、オバマと有権者が双方向で繋がれたことに関心が持たれてますが、実際のところオバマの発言数は少ないという指摘もありました。
僕が実際にFacebookなどを分析してませんが、そこでの友だち関係とコミュニティ活動が実際の選挙運動が結びついてるはず(NHKの大統領選挙の番組で見た覚えが)。ネット経由で地域の支持者の家のパーティーに集まるような感じでした。顔も見ないでソーシャルメディアを使って選挙をしているわけでない。なにしろ100万人のボランティアですからね。隣にいない理由がない。ま、ボランティアの感覚も違うでしょうけど、それは置いておいて。
日本ではいえばTwitterのフォローしている人に、マイミクに、選挙ボランティアがいる感じだと思います。これを許容できる、あるいはこれが普通の選挙だと思えるなら、ネット選挙、特にソーシャルメディアを活用したオバマのやり方は日本でも通用するはず。そうでなければ、従来のテレビや新聞を補完する形での、政治家ブログや政党サイト、それから意見集約サイトだけで終ってしまうと思ってます。だからダメだとは思いませんが、日常に政治が入り込んでいないとソーシャルメディアを使った選挙は難しいだろうなと感じますね(理論的根拠はないですよ)。
シンポジウムでは触れられませんでしたが、アメリカの大統領選で日本にないのが有権者登録。アメリカでは自分から有権者登録をしないと投票できません。選挙管理委員会から自動的に有権者にハガキが送付される仕組みはありません。有権者登録をしてもらうところから、候補者の選挙活動が始まるというアメリカ特有の事情があります。名簿を集める、名簿の人にコンタクトを取る、有権者してなければ登録してもらう、そして候補者に投票してもらう、という流れ。コストをかけてでも有権者を巻き込まないといけない事情がアメリカにはあります。それは忘れてはいけないでしょうね。個人的には有権者登録制度は馬鹿げていると思いますが。
政党が弱くて候補者が強い選挙という点では日本はアメリカに近いです。が、議院内閣制であることや連邦制でない地方自治制度という似通った政治制度である点で、イギリスにおけるネット選挙も気になります。
ちなみに、僕は個別訪問とネット選挙をさっさと解禁するのに賛成です。個別訪問とネットの両方が大事、ネットではダメだと思ってますから。その辺りはまた書くかも(その議論まで今は余裕ないという意味で)。
堀江さんの話で感じたこと
堀江貴文さんの話をニコ生とはいえ、リアルタイムで聴いたのは初めてかも。いろいろ批判はあるでしょうけど、確かに面白そうな人ですね。広島6区で出馬された経験を話されてました。もっと聞いてみたかったですね。実は堀江さんのツッコミの方が面白かったですけどね。選挙に出馬して、実際の有権者にリーチできないもどかしさってかなりのものですからね。本音から喋っていてとても好感持てました。僕のほんの少しの運動員経験でもそう思うのだから、候補者はなおさらのはず(慣れても達観できないだろうなぁ)。
選挙に行こう!
世代間対立を煽るつもりはないですが、今の投票率では政治家が若者の声を聞く、支持してもらう政策を出すメリットがないですからね。買ってもくれないお客に営業しても意味ないですからね。いくら将来の顧客でも今買ってくれないと見向きされないですよ。うわ、やば、若者にも支持される政策にしないと、若者がいる場に政治家が顔を出ななければと思わせないと。話題作りではなくてね。
投票に行って、若者世代の投票率を上げるしかないでしょう。どうしても支持する候補者や政党がなければ白票を投じる。白票はオススメできませんが、白票が多過ぎれば無効票の公表の仕方も変ってくるはず。投票用紙を箱に入れなれば始まらないですから。
# アメリカの、市民的、文化的、宗教的伝統を知るための本
アメリカ政治の土壌を知るための本を紹介します。どれも直球で政治ではありませんが、どれも政治と深く関わってます。オバマの演説本や大統領選本は他を当ってください。。
なぜ、この本を紹介するのか。たいていインターネットと選挙に関心がある人は、自立した個が繋って政治ができるという意識があると思います。地縁の選挙は嫌だと思っている人が多いのでは。問題は自立した個人の繋がりは実は難しい。何らかのコミュニティ、そこまで絆が強くなくても人の関係が必要になってくるからです。例えば、関係性が強いものでは宗教や地域コミュニティ、関係性が緩い集合離散できるものでは趣味の集まりなど。地方自治は民主主義の学校と言われますけど、それだけが学校じゃないよ的な話と。政治制度だけが民主主義じゃないよ的な話のネタ本です。
新潮社
¥ 1,680
文化人類学者によるもの。政治の話も登場するけれど理論書ではなく足で書いた本。取材記に近いので読みやすくてオススメ。ゲーテッドコミュニティ、ボストンの中心部の再生、メガチャーチ、郊外の街など。読んでいて飽きません。
中央公論新社
¥ 798
読売新聞の新聞が書いたもの。宗教右派と書いてますが、その話の前提になる、建国からのプロテスタントの歴史も説明されてます。新書一冊で俯瞰できる本は貴重だと思います。
柏書房
¥ 7,140
いきなり専門書ですが、下手な新書や解説書を読むより、パットナムの本を読むほうが得るものがあるからあえて紹介。用語が難解ではないので、丁寧に追ってページをめくる努力があれば、たいていの人は読めるはず。統計調査から、どのようにコミュニティが変遷したかを追っているは圧巻ですね。PTAは衰退したのか、ボーイスカウトはどうなったのか、新手のグリーンピースと支持者の関係なども書かれており、広くコミュニティを考える上での定番でしょう。パットナムの手法に批判もあるのですが、読んでおいて損しませんから。
ソーシャルメディアと社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)を繋げる話を聞きますが、社会関係資本は、パットナムのこの本が発祥なので、その意味でも外せません。
慶應義塾大学出版会
¥ 2,940
実はこれ読んでません。パットナム以降の話で必読らしいので掲げておきます。読まないと。と書いておけば読むはず(笑)。
年間聖句(2010年)
あながたは皆、信仰により、キリスト・イエスに結ばれて神の子なのです。洗礼を受けてキリストに結ばれたあなたがたは皆、キリストを着ているからです。
新共同訳聖書ガラテヤの信徒への手紙3章26節You are all sons of God through faith in Christ Jesus. for all or you who were baptized into Christ have clothed youselves with Christ.
Galatians 3:26-27 (New International Version)
