kayakaya日記
Aug 02, 2009 (Sun)
# mixiでの出会いについてプレスリリースを読んでみました
mixiの利用規約改正に反対ですという日記を書きましたが、今も昔もmixiは同じで、変ってないとはこれぽっちも思ってません。では、昔はどうだったのかと思って、プレスリリースなどを読んでみました。mixi内部をサルベージすれば、もっと濃ゆい話ができるのですが、クローズドなサイトのものを公開するのもどうかと思うので。なお僕はmixiのコミュニティ機能にあまり関心がありません。コミュニティ以外での友人発見あるいは新たな出会いの視点で書いています。この点では分析力に欠けると自覚していますが、自分のふりかえりが目的なので勘弁くださいませ。
2004年3月、mixiオープン
ソーシャル・ネットワーキングサイト『mixi(ミクシィ)』は、既に知っている人との人間関係をもとに、人と人との繋がりを強調したサイトです。知らない人同士が知りあうのではなく、既に知っている人と旧交を温め、さらにその知人を通じて新しい知りあいを得ることにより、知らない同士の出会いによる危険を回避するよう設計されています。
『mixi』は、紹介以外のコミュニティ参加を規制しているため、非常に高いトレーサビリティを誇ります。このため、コミュニティ内における悪意ある行動を抑制し、また仮に問題が起きたときも原因究明が容易です。
リリース当初のmixiには、見ず知らず同士の出会いはしてほしくない、設計思想としても見ず知らずの出会いはできないようにしたい意図があるようです。ここで注目したいのは、mixiで新しい知り合いを得ることは、むしろ良いことだと捉えていることです。なお、ここでのコミュニティは、現在mixiに存在しているコミュニティではなく、mixi全体をコミュニティと指しているのだと思います。
【『mixi』サイトの楽しみ】 ・直接の友人/知人(1ディグリー)の人たちとの友情を深める、または旧交を温める。 ・友人の友人(2ディグリー)以上の人たちへの、繋がりの確認と新しい出会い。
このように楽しみ方が2つ提案していて、友人の友人というという繋がり、つまりソーシャルな関係を大切にしたいという意図が前面に出ています。mixi事務局が、異性との性的出会い以外の出会いも禁止するとして、コミュニティなどを閉鎖する、いわゆる「出会い狩り」が問題になっていますが、この当時は普通に「出会い」という言葉を使っているところが興味深いですね。
mixiで結婚した人たちの言動を見てみる
ところで、プレスリリースとは関係ありませんが、mixiで知り合って結婚したカップルがいたことは覚えていますか? 2005年の出来事です。
mixiで出会ったという2人は2004年当初のユーザで、mixi全体のユーザは数千人。ここは注意して読む必要があります。僕がmixiに入った時が3000人程度でしたから、たいていのマイミクのマイミクでもネットで名前くらい知っている人でした。ニックネームでたいてい分かるという感覚はありました。なんとなく顔見知りのような雰囲気はあったと思います。少なくとも危険という意識はないというか。とはいえ、なんであの人をmixiに誘ったのよ、というトラブルはあったと記憶しています。
話を戻して、当時のmixiがどれだけ牧歌的かというと、
「気になる人がいる」——ある日ユリヤさんは、マイミクの友人に打ち明けた。といっても軽い調子で。友人と2人で、mixiの“いい男”を探す遊びの一環。素敵な人を見つけては、友人と「かっこいいね」と言い合っていた。
で、その"いい男"の一人のMonttyさんの日記にコメントしたのが、きっかけでマイミクになり交際して2人は結婚したそうです。今では知らない人にあしあとをつけるのもはばかれる雰囲気がありますからね(僕は平気でつけてますけど)。けれども、ニュースの最後はこう結ばれてます。
2人が知り合った当時、人口数千人だったmixiは、1年ちょっとで100万都市に成長した。気づいたら、隣は知らない人ばかり。mixiで出会いを求める男女につけ込む、犯罪まがいの話もちらほら聞くようになった。
彼らがあのとき、普通に出会い、普通の恋ができたのは、奇跡に近いできごとだった。「今のmixiだったら、きっと出会えないと思う」——2人はそう言って、うなずきあった。
繰り返しますが、この話は2005年です。この時にはもうmixiは男女が出会う場所ではないのでは?という感覚は大半のmixiユーザに共有されていたのではないかと思います。
この当時のプレスリリース、イー・マーキュリーのSNS『mixi』、ユーザ数100万人を突破 を読むと、2005年8月1日にmixiのユーザは100万人に逹っしてます。当時のアクセスが大半はPCからで、携帯はまだ一部だったようです。プレスリリースには携帯からのPVの数字は書かれていません。携帯電話の利用ユーザ数は約20万人とだけ記されてます。
2006年7月、500万ユーザ
mixiユーザが500万人になったプレスリリースで興味を引くのは男女比率半々になったことです。実はちょっと女性が上回ってます。
mixi500万人のユーザー特性は、女性50.5%、男性49.5%と、調査開始後はじめて女性の割合が1.1パーセントポイント男性の割合を上回りました。これは日本の全インターネットユーザーの女性48.0%、男性52.0%と比較しても、女性の割合が高いといえます*。
またデモグラフィは、10代が8.5%、20代が62.0%、30代が22.9%、40代が4.6%、50代以上が2.0%でした。
これは日本の全インターネットユーザーの10代が19.5%、20代が18.3%、30代が19.4%、40代が18.4%、50代以上が24.3%*と比較すると、mixiにおける20代の利用が非常に高くなっています。
現在のPC版は月間61億PV、モバイルは月間12億PVで、ログイン率(72時間以内に最低1回アクセスする率)も開設当初からの約7割を維持することができました。
青少年の健全さとか出会いの場所において、極端に男女比が偏っているならば、普通の出会いはなかなか成立しないはずです。例えば、非モテSNSでは出会いはないはずです(ごめんなさい、ごめんなさい)。正確な統計分析はしませんが、男女比率が現実と同じになった点では、mixiは現実の社会と近くなったと云えるでしょう。もっとも年齢層毎の男女比率は知りたいところですが。2006年になっても、PCからのアクセスが大半です。それでも、mixiはインフラになったと主張するほどに成長してます。
2006年12月、名前などの公開設定の実装
500万人を突破した同2006年の12月、プロフィールに対する機能追加が行なわれました。氏名、性別の公開レベルをユーザが設定できるようになったのです。mixi内でユーザの情報を「見えなくする」試みが行なわれた最初の事例ではないでしょうか(日記の公開レベルは置いておいて)。興味深いことは、氏名を公開しても公開しなくても本人が選べるほうが現実社会に近いとmixiが考えていることです。そして、この実装について、mixiもかなり悩んでいることがプレスリリースからうかがえます。mixiをどう批判するのであれ、SNSとは何か、ソーシャルなWebとは何かを考える上で意味深いプレスリリースでしょう。
「今回氏名・性別の公開レベルが変更できるようにしたのは、多くの方が利用するサービスとなった『mixi』では、多様化するニーズにお応えするべきであると考えているためです。
現実社会をネット上に投影した世界がSNSとすれば、現実社会において、満員電車の中やすれ違う人全員が名札をつけていることはありません。ですから公開レベルを選べることは、むしろ現実社会に近くなると考えております。
ただし、弊社に寄せられるユーザーの方からは、”小学校の同級生に会えた"、"前の職場の人と再会できた"といった喜びの声が多数寄せられております。名前を全体に公開する以外にも、コミュニティや日記などを通じて、こうした経験を引き続き提供して行くことができればと思っております。
2008年、友人を発見する機能の追加
mixi内で氏名で検索できなくなると、当然知りあいなのにmixiで探せなくなります。おそらく、その不満を解決するための仕組みが必要になるでしょう。知っているかもしれない友人をmixiが提案する機能です。実装された時は今さらと何だかなーと思いましたが。で、この時のプレスリリースを読んでみると、
「あなたの友人かも?」では、友人の友人(マイミクシィのマイミクシィ)の中から、知り合いの可能性が高いユーザーを独自の解析方法で分析して表示します。共通のマイミクシィも表示することで、該当のユーザーが誰であるかを推測しやすくしています。 本機能の提供により、これまで『mixi』で身近にいながら友人であることに気付かなかったユーザーを見つけやすくなります。
友人と書いてますが、出会いと言う言葉はありません。現実の友人(あるいは旧友)に気付くためのツールですから、新たな出会いを見つけるものではないのでしょう。mixiオープン当初にmixiが楽しみ方として提案していた
・友人の友人(2ディグリー)以上の人たちへの、繋がりの確認と新しい出会い。
はどうなっているのでしょうか。マイミク繋がりでの出会いをmixiが積極的に否定しているとは文面からは読めません。けれども、mixiとしては新たな出会いの機能を提案しないよ、という意思表示だと思いました。仮に新たな出会いが可能だとしても、それを目的としていない点でmixiの意図が見えてきます。
おわりに
かけあしでプレスリースを読んでみました。mixiが発表しているプレスリリースの一部しか取り上げていませんし、もちろんバイアスもあります。また、携帯フィルタリングの導入の時期、EMA(モバイルコンテンツ審査・運用監視機構)の関係などと合わせて、書いたほうが記事としては面白いはずです。でも、そこまで追う気力はありません。また、それならばEMAへの批判を直球で勝負したほうが良い気もします。mixiがどう変わったのかなーという興味が発端で書いたので。でも、正直、オープン時の文面に「出会い」の単語があったのに、最近のプレスリリースからは消えていることには驚きました。それを確認できただけでも収穫です。
年間聖句(2010年)
あながたは皆、信仰により、キリスト・イエスに結ばれて神の子なのです。洗礼を受けてキリストに結ばれたあなたがたは皆、キリストを着ているからです。
新共同訳聖書ガラテヤの信徒への手紙3章26節You are all sons of God through faith in Christ Jesus. for all or you who were baptized into Christ have clothed youselves with Christ.
Galatians 3:26-27 (New International Version)

僕の友人は楽天市場のブログで知り合い、結婚しました。数年前の話ですが、何年前だっけ?(そこ重要ですよね)
ネットで知りあって結婚した話は今でも耳にしますね。楽天ブログはよく知らないのですが、とりたてて変化したという感じもないし、ブログの内容やコミュニケーションまでは楽天は明示的に規制しませんという立場だと思うのです(違法でない限り)。mixiはそうでもない。そこが重要かと。