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kayakaya日記


Apr 21, 2009 (Tue)

# 『鹿男あをによし』

鹿男あをによし(万城目 学)

『鹿男あをによし』を知ったのはテレビドラマで(昨年だっけ)、それも3話くらいから見たので、最初の方は知らないが、とにかく久しぶりにハマッたドラマだった。それで小説も気になっていたけど、なぜか手を出さず最近になって小説を読んだ。もっと早く読むのだったと後悔したが、まぁ読書なんてそんなもの。

それにしても、この小説はどこまで本当か分からなくなる。現実で起っているような錯覚に、いや、錯覚ではなく本当の感覚に陥ってしまう。とても良くできたファンタジー小説みたいなものかもしれない。正統派のファンタジーなら超常の存在は妖精とかドラゴンとか魔法だろうけど、そのようなモノは見たことがない。でも、本を読んだ後は、そこら辺の人間が実は魔法使いじゃないの?とか疑ってしまうことはよくある(かもしれない)。そんな見たことのないモノが本物らしくなるというのに、『鹿男』の超常存在は春日大社の鹿や伏見稲荷の狐に難波の鼠だ、いずれも見たことがあるモノばかり。鹿なんぞ奈良市内に行けばよく見かけるし、お稲荷さんは全国どこにでもある神社だし、鼠などは下宿時代にパンを喰いちからした不届きな輩だ。こんな身近な存在を超常に仕立てるのだから作者の技量は相当だろう。鹿が神の使いだとか狐の神秘性などは古来からの日本人のイメージが作り上げたものと云えばそれまでだけど、これを新手の物語として書くのだからもう感服した。おまけに登場する人物が魅力的、でもちょっとステレオタイプ、こういう人いるよね、みたいな感じで親しみが持てる。ばっちり感情移入できた。いや、とにかく堪能した小説だったな。

ドラマを見てから、小説を読んだので違いが気になるところだが、実際のところは違いは気にならなかった。どっちもどっちで好き。原作を読んでからドラマだったら別かもしれないけどね。ドラマで演じている俳優と原作のイメージが云々という話もよくあるけど僕は分離できて読めたかな、というのは半分嘘。本当は堀田は多部未華子だし福原先生は佐々木蔵之介が脳内から離れなかった。

それにしても、この本は和風ファンタジー小説などではなく、とある教師の本当の手記なのかもしれない、と思っていたり。いや、そうに違いない。みんなファンタジーだとダマされてるんです。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]
_ へいちゃん (Apr 24, 2009 (Fri) 12:39)

下宿時代にパンを鼠に食い散らかされた経験あるのって、僕の記憶の中ではkayakayaさん以外知りません。相当ぼろっちいアパートだったんですね。

_ kayakaya (Apr 24, 2009 (Fri) 23:45)

s/相当ぼろっちいアパート/自然と共生するエコなアパート/<br>と変換されました。ちゃん。


年間聖句(2010年)

あながたは皆、信仰により、キリスト・イエスに結ばれて神の子なのです。洗礼を受けてキリストに結ばれたあなたがたは皆、キリストを着ているからです。

新共同訳聖書ガラテヤの信徒への手紙3章26節

You are all sons of God through faith in Christ Jesus. for all or you who were baptized into Christ have clothed youselves with Christ.

Galatians 3:26-27 (New International Version)