日記第三版


Mar 24, 2009 (Tue)

# 君と僕とがせめぎあう、栗柄(くりから)谷中分水界

篠山市西紀町栗柄にある中央分水界を探訪してきたよ(実は昨日3月23日のことなんだけど)。

栗柄では、瀬戸内海に注ぐ宮田川(加古川水系)と、日本海に注ぐ杉ヶ谷川(由良川水系)が平地で100mくらいの距離まで接近している。そのため、2つの川に挟まれた田んぼの水はどちらの川の水なのか分りにくい。とは云え、用水路を地道にたどれば田んぼ1枚のレベルで2つの川を分けられると思っていた。それで、分水界探訪、くりから谷中分水界の日記で「こちらの田んぼは日本海へ、あちらは瀬戸内海行きという世界が目の前にあるかもしれない」と書いたのだけど、実際はそんな生半可な世界ではなかった。

栗柄で見つけた田んぼがこれ(写真はflickrへのリンクなので拡大したい場合はクリックしてください)。

Paddy Field of Watershed / 分水界の水田

一見何の変哲もない田んぼなのだが、瀬戸内海と日本海がせめぎあっている現場なのよ。

Paddy Field of Watershed / 分水界の水田

この田んぼの水は、右側の赤色で示した用水路から給水されている。田んぼの水は、青色の矢印の通り左側の用水路に排水されている。写真では分からないが、赤色の用水路は宮田川(加古川水系)で瀬戸内海に注ぐ流れ。青色の用水路は杉ヶ谷川(由良川水系)で日本海に注ぐ流れになっている。つまり、太平洋に流れるべき水がこの田んぼを経由して日本海に流れているのわけだ。もちろん自然地形ではなく、農地整備の結果でこうなってしまったのだが、とても興味深いのでは。さらに、農地整備でしかありえないが、青色の用水路は土管を通じて、赤色の用水路の下をくぐっている。ここで瀬戸内海の流れと日本海の流れが交差していたりする。これまた不思議な感じ。田植えの時期の来ると実感できて良いだろうなぁ。また来よう。

さて、この田んぼのお米は太平洋の水で育ったなのか、日本海の水で育ったのか、どっちなのでしょうか。答えを140文字以内で答えてください。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]
_ へいちゃん (Mar 25, 2009 (Wed) 22:10)

太平洋の水、日本海の水、という概念が太平洋や日本海へ注ぐまでには意味を成さないので、どちらとも言えない、が正しいと思います。(62文字)追記:これが南米だと大陸に降った雨はほとんどアマゾン川に吸収されるので、アマゾンの自然気候も考慮し、どちらの水で育ったかに意味のある議論ができると思われる。

_ kayakaya (Mar 25, 2009 (Wed) 22:40)

かなり的確な答えですね。それでは、この田んぼは太平洋側なのか日本海側なのか、どっちなのでしょう?とか、あー悩ましい。<br>ちなみに、アマゾン川はその昔アンデスが隆起する前は太平洋に注いでいたとか。川は不思議でいっぱいだ。

_ へいちゃん (Mar 27, 2009 (Fri) 17:27)

最終的にどちらに注ぐのかが重要だと思われるので、日本海側でいいと思いますよ。太平洋と日本海へ流れる可能性があった水が、田んぼを経由する事により、日本海だけの可能性に限定されてしまった。そういう理解です。なので、赤矢印の起点が分水嶺という事になるでしょうか。

_ kayakaya (Mar 27, 2009 (Fri) 21:21)

あーなるほど。ちなみに谷中分水界は河川争奪の現在進行形の場所なのですが、農地整備で新たな河川争奪(?)を作って複雑にしている例なのかも。最終的にどちらに流れるのかという点では、赤の分岐の上流はどっちなのだろう、という謎が(いいかげんしなさいと言われそう……)。