kayakaya日記
Mar 13, 2009 (Fri)
# 「牛丼を変えたコメ」北海道「きらら397」の挑戦
「きらら397」の397の番号って何なの?と思っていたのだが、品種を育成するために管理する系統番号「上育397号」から取られたとか。上は北海道立上川農業試験場(上川農試)の略で、「きらら397」は上川農試で長い間かけて育成されたそうだ。
「きらら397」も育成の話もかなり興味深かったが、実はこの本で一番面白く読んだのが、コシヒカリ以前の品種改良の歴史だった。それも亀ノ尾の箇所がわくわくしたのだ。ちなみに、「きらら397」にはコシヒカリの血統(?)も入っていて、コシヒカリや「あきたこまち」など代表的な米は農林1号に辿り着く。その農林1号はというと、亀ノ尾という戦前の品種がベースだ。亀ノ尾といったら、夏子の酒で有名な亀ノ尾ですよ。この亀ノ尾は戦前はかなりの作付面積を誇っていたそうだ。耐冷性に優れ旨みもあると評判だったとか。とある阿部亀治という農民が冷水が直接注ぐ水田で見付けた稲穂が元だったらしい。当時から寒さに強いのは優先課題だったみたいだ(そりゃ冷害に強いことは飢えない条件だもんね。旨い以前だわな)。ちなみに、亀ノ尾の発祥は山形県の庄内だ。その後、亀ノ尾をベースにして、品種改良されてゆき陸羽132号、農林1号などが生れる。それらの品種改良の舞台は主に東北地方だった。
寒さへの耐性は東北で培われて、その成果で北海道でも米を作付できるようになった。おかげでたくさん収穫できるようになった。が、米が余るようになり、量から旨さへと転換しなけばいけなくなった。耐冷性の品種とコシヒカリの旨さの品種をかけあわせて「きらら397」が生れた。と書くとあっけないが、まぁ、かなり大変だったらしい。とにかく「きらら397」に至る道には亀ノ尾を初めとして歴代のコメと品種改良の努力が受け継がれているのだ。亀ノ尾の誕生が1897年、「きらら397」の品種登録は1990年、その間には93年の歳月がある。この辺りは本書でねちっこく書かれているので読んでほしい。
さてさて、たいていの人は想像つくだろうけど、本書によれば、吉野家など外食産業で好んで使われているのが「きらら397」らしい。牛丼として美味しく食べられるにはもっちりしたコシヒカリより固めの「きらら397」の方が向いている。コストの面もあるが、牛丼との相性によるところが大らしい。やや旨みを落した「きらら397」を吉野家向けに特別に作付してもらっているとか。この手の外食チェーンではブレンドなので100%「きらら397」にはならないが、それでも期待されている証だろう。そのうち北海道のお米が美食米の動向を左右するかもしれない。
蛇足になるが、コシヒカリは育成されたのは福井県だ。福井もコシの国だからね。けれども、今やコシヒカリといえば新潟でしょう。その亀ノ尾は山形県産だが、復活させたのは新潟県和島村の久須美酒造だったりする。米と酒は新潟がつくづく強いなぁと思う。次を狙うのは、どこの地方だろうか、北海道だったりする?、と興味は尽きない。
ともあれ、明日からも美味しく白米を食べられることは嬉しいことだ。感謝、感謝。
年間聖句(2010年)
あながたは皆、信仰により、キリスト・イエスに結ばれて神の子なのです。洗礼を受けてキリストに結ばれたあなたがたは皆、キリストを着ているからです。
新共同訳聖書ガラテヤの信徒への手紙3章26節
You are all sons of God through faith in Christ Jesus. for all or you who were baptized into Christ have clothed youselves with Christ.
Galatians 3:26-27 (New International Version)

