kayakaya日記
Feb 03, 2008 (Sun)
# 女ひとり玉砕の島を行く
kayakayaは太平洋戦争などの戦記ものを好んで読む質だ。だが、その太平洋戦争の慰霊の旅、の本は本書が初めてである。もちろん、兵士の手記などで慰霊に触れられているものくらいは読んだことがある。しかし、本書のように、ガダルカナルやムンダ、ブーゲンビル、タラワ、マキンそしてサイパン、硫黄島などいくつもの戦跡を一人で巡った手記は初めてだ。
慰霊の旅とはどのようなものか。ひと言で表すのは難しい。だが、著者の行動については触れることによって慰霊の旅を具体的に分かる。観光地化されて手軽に日本から訪れることができるサイパン、テニアンは著者の個人旅行だが、他の戦跡の旅は元兵士や遺族から構成される慰霊団に同伴している。父を知ることなく赤ん坊時代に遺族となってしまった方々が、父の面影を少しでも求めて南方の島まで足を運ぶ。また、戦友を亡くしてしまって彼らを弔うべく戦跡を訪れる元兵士。彼ら慰霊団の行く土地はそれも訪問するだけでも、また滞在することも困難なところだ。訪問するところには慰霊碑が建立されていることが多いが、治安状況などによって、慰霊碑までたどりつけないこともある。また、慰霊碑そのものがなくなってしまっているケースもあり、慰霊団にとって悲しいことも多々ある。
著者は戦史をずいぶんと勉強したようで、戦跡での背景知識が豊富だ。リアルな戦争の描写と慰霊の旅が重なっている。単に戦跡を訪れました、という本ではない、今と昔が交錯するドキュメンタリー。戦争がまだ終わっていないことを戦後63年経った今も伝えてくれる。
Feb 10, 2008 (Sun)
# 無音潜航
(注意書き)この書評は「本が好き!」からの献本によるものです。その点を前提にお読みください。
帯には「日韓同時テロ勃発 海自潜水艦を未曾有の危機が襲う」と記載されている。海自の潜水艦がテロに立ち向かう小説なのかと思えば、さもありなん。テロはあくまで舞台設定にすぎず、潜水艦を戦闘にもってゆくための伏線だったりする。だから、テロやそれをとりまく政治状況に興味がある人には向かない小説だと一言述べておく。本書は、あくまで潜水艦戦をたんまりと堪能したい人向けなのだ。
中国の大連を訪問親善した海自潜水艦『さちしお』は、日本への帰路、謎の遭難者を救助した後、北朝鮮艦船、中国艦船からの執拗な攻撃を受ける。物語の主題はそれらの攻撃を、専守防衛の『さちしお』がいかにかいくぐるかにある。『さちしお』からの攻撃は決して許されない。そして、戦闘の舞台は、黄海。深度は浅く100mに満たない。水上艦は二次元を動く艦船だが、潜水艦は三次元を動く。したがって黄海は潜水艦が戦うには不利な水域である。筆者が、黄海を舞台に選んだのもなかなかのセンスと言えよう。戦闘の途中から水上艦に加えて、中国の対潜哨戒機と原子力潜水艦が『さちしお』に襲いかかる。『さちしお』は日本に辿り着くことができるのか。ハイテンポなストーリー展開であっという間に読めてしまう。
著者は軍事技術を綿密に取材をしているらしく、『無音潜航』では、リアリティのある描写が続く。戦記好きなkayakayaが読んでいても違和感がない。例えばソナーを例にとろう。有名な『沈黙の艦隊』では潜水艦が高速、例えば30ノットを越えるような速度を出していても、正確にソナーで相手艦船の位置を捉えるようなシーンがいくつもある。しかし、現実にはそのような高速ではソナーは効かない。超音波を自ら発するアクティブソナーでも40ノットを出しているともはや有効ではないだろう。音のみを聴音するパッシブソナーでは、自らの機関の出す騒音と表面の水流の雑音が邪魔して、目標を探知するなど絶対に無理な話だ。本書『無音潜航』では10ノット以下くらいでしかパッシブで探知できないよう書いている。
もう一つバッフル・チェックという用語をあげよう。潜水艦のソナーの死角はどこだと思うだろうか。それは真後ろだ。後方は自艦のスクリューが海水を攪拌してしまうため、そのエリア(バッフル)はソナーでは探知できない。そのため、水艦は、後方に艦船が存在するか確認するため一定時間おきにバッフル・チェックという動作を行う。海自の場合は、進路を右に10度切ってバッフル内をソナー探知する。ちなみに、『レッドオクトーバーを追え』に登場するソ連原潜のバッフルチェックは360度旋回してバッフルをソナー探知している。本書でも、きちんとバッフル・チェックが登場し、そのタイミングまで効果的に使われている。バッフル・チェックを行うことでかえって敵艦に自らを露呈させてしまう恐れがあるため、バッフル・チェックをあえて行わないシーンなど細かい描写があるくらいだ。「バッフルチェック」という用語が出てくると、潜水艦モノ好きとしてはたまらない
そのような軍事技術に関する造詣があって、潜水艦戦の臨場感はなかなかのもの。特に、後半の中国原潜と『さちしお』の戦いは圧巻だ。潜水艦に限らないが、戦術とは駆け引きとだましあいだ。見つかってはならない潜水艦の戦術のだましあいは水上艦の上をいく。おまけに、見つかってしまっても、だましあいは続くのだ。手の内を見せるようで見せない、駆け引きが面白い。
潜水艦の戦闘シーンを描くという点では本書はかなり成功していると思う。それだけに、日韓同時テロと『さちしお』が攻撃される「いきさつ」の描写にはいささか不満が残る。テロ発生と朝鮮半島・中国情勢緊迫という状況でのやり取りがほとんどすっぽかされて、いや書かれているけれども、中途半端な気がする。ストーリーの結末も少し残念だ。政治状況を考えると仕方がないのかもしれないが、『さちしお』の活躍を読んだ読者には寂しさを感じさせるのではないだろうか。まぁ、潜水艦といえば光の当たる存在ではなく裏方だから当然といえば当然かもしれないが。
- 池上司
- 角川書店
- 820円
書評/ミステリ・サスペンス
Feb 11, 2008 (Mon)
# 水鳥の足跡
昨日撮影したコンパクトデジカメの一枚から。池の水辺に降り積もった雪の上を水鳥があるきましたとさ。一回りして歩いたように見えます。
写真をクリックすると、もっと大きな画像で閲覧できます。
# fetchmailをkeepにしてみた
ローカルIMAPでプロバイダやホスティング先からメールを取得するときにfetchmailを使っています。で、このfetchmailくん、メールを削除するか残すか、しかできないみたい(僕なりに調べた限りでは3日経ったら削除みたいない芸当はできないようです、間違ってたらすみません)。
今まではflush、つまり受信後にメールを削除に設定していました。そのためメール本体は受信したローカルIMAPにしか存在しないことになります。これでは怖いので夜にNASにバックアップしてました。ただ、これでも、NASにバックアップしてからPCの電源を落とすまでにある程度時間があるので(10mくらい)、この時間帯に受信したメールはバックアップされません。ハードディスクがクラッシュしたら永遠に失われます。これが怖いのですよ。
現在ローカルIMAPで使用しているアカウントは3つあって、@niftyとkayakaya.net、大学天文部OBOGの独自ドメイン、なおkayakaya.netのメールは迷惑メール対策でGMailに転送しています。で、容量を調べてみると、GMail(kayakaya.net)が6Gくらい、@niftyが5Gくらい、大学天文部OBOGドメインが200MB(管理者のkayakayaが設定した容量)。GMailと@niftyはメールを削除しなくてもサーバに溜めっ放しで大丈夫なのでは?と考えました。大学天文部OBOGドメインはごくわずかな人とのやり取りにしか使わないので、200MBでもしばらく放っておいて問題ないでしょう。
それで、fetchmailの設定をkeep、つまり受信後もサーバにメールを残す、にしました。
Feb 12, 2008 (Tue)
# LinuxでもデジカメのRAWデータを現像できるんだ
kayakayaの持っているDMC-LX1はコンパクトデジカメにしては珍しくRAWデータで画像を保存できる。Windows環境だと付属のCD-ROMのソフトウェアで現像できるし、他のRAWデータ現像ソフトも利用できることは知っていた。けれども、Linux*1でも RAWデータを処理できることは知識になかった。さっき、Webで調べてみたら、LinuxでもRAWを処理できるソフトウェアがいろいろあるみたい。たいていはdcrawというコマンドを使っているらしい。Gutsyのパッケージに入っているか確かめてみる。
kayakaya@fuga:~$ apt-cache search dcraw dcraw - decode raw digital camera images libkdcraw-dev - RAW picture decoding C++ library (development) libkdcraw1 - Raw picture decoding C++ library (runtime) gimp-dcraw - GIMP plug-in for loading RAW digital photos gimp-ufraw - gimp importer for raw camera images rawstudio - open source raw-image converter thunar-thumbnailers - thumbnailers for Thunar file manager ufraw - standalone importer for raw camera images
いっぱい、あるねぇ。で、gimp-dcraw、gimp-ufraw、rawstudioの3種類をインストールしてみた*2。GIMPからもRAWを使えるなんて良い時代になったものだ。
さっそく、DMC-LX1でRAWで撮影して、GIMPとrawstudioそれぞれで現像してみた。さくっと使った感想だが、RAWそのものを扱うだけなら、rawstudioの方が便利かもしれない。ただ、処理したRAWデータをそのままGIMPで加工したいケースも多々あるだろうから、ケースバイケースで使い分ければ良いと思う。
掲載した写真はrawstudioで処理したもの。写真をクリックして保存先のFlcikrで見れば、Exif情報がない*3ことが分かる。
見ての通り屋根の上に積もった雪。降り始めからわずか2時間ほどで屋根を覆うくらい降っている。朝はもっと積もっているかな。
ここまでRAWについて書いてみたけど、DMC-LX1でRAWで保存すると、4:3のアスペクト比で、512MBのSDカードの場合、たった26枚しか入らならない。6MのJPEGだと約310枚保存できるから、RAWを使うことはまずないと思う。そこまで画質に凝っていないし。
Feb 13, 2008 (Wed)
# @niftyのメールがすべて迷惑メール扱いになっている
fetchmailをkeepにしてみたで書いたように、fetchmailでメールを受信後、サーバにメールを残すようにした。それがきっかけなのか、それ以外の問題なのか分からないけれど、@niftyのメールの受信メールがすべて迷惑メール扱いになっている。全メールのヘッダに含まれるX-Spam-FlagがYESなのだ*1。spam*2ではないメールも迷惑メールフォルダに入っていたので、重要なメールを見つけるまで時間がかかってしまった。@niftyのサポートセンターにはメールしておいたので、数日中には回答が来るだろう。ただ、fetchmailで受信してます、って言ったら、サポートしてくれるのかなぁ。 なお、fetchmailの受信を止めて、kayakaya.netのアカウントから@nifty宛に普通の文章を書いたメールを送信して状態を確認してみた。そうすると、@niftyのWebメールでも迷惑メールとして識別されていた。明らかに迷惑メールフィルターが誤作動しているようだ。うーむ。
Feb 14, 2008 (Thu)
# @niftyのメールがすべて迷惑メール扱いになっている・続編
@niftyのメールがすべて迷惑メール扱いになっているの続き。今朝、@niftyのサポートから電話がかかってきた。対応が早い、スバラシイ。で、原因は、kayakayaの設定ミスとのこと。がーん、がーん。いずれにせよ、fetchmailには何の問題もなかった。ほっ。
@niftyメールには、「スパムメールブロック」という機能がある。ある条件のメール、例えば、「未承諾広告※」という件名のメール、は拒否するという設定ができる。そして、この条件にあてはまらないメールをどうするか利用者が選択できる。「受信する」、「拒否する」、「ごみ箱に移動する」そして「迷惑メールフォルダーに移動する」だ。今まで、「受信する」にしていたのが、fetchmailの設定を見直したときに、「迷惑メールフォルダーに移動する」にしてしまったらしい。これが原因で、すべてのメールが迷惑メール扱いになっていたのだった。
ところで、@niftyメールは「スパムメールブロック」の他に、「迷惑メールフィルター」という機能がある。これによって迷惑メールだと判定されたメールは、迷惑メールフォルダーに自動的に振り分けたり、ヘッダ*1を付けることができる。kayakayaはこの「迷惑メールフィルター」機能で迷惑メールと判定されたものを迷惑メールフォルダーに自動的に移動させたかったのだ。それで先の設定をしたのだが、そもそも「迷惑メールフィルター」ではデフォルトで自動的に迷惑メールフォルダーに移動してくれる。それなのに、「スパムメールブロック」で変な設定をしてしまったのだ。
@niftyメールの迷惑メール対策が2種類あるというシステムに戸惑わされてしまった、と書けばそれまでなのだが、正直@niftyにはサービスの見直しをしてほしい。初心者だとかなり2種類あるのは分かりづらいと思う。1種類に統合すべきだろう。
ちなみに、@niftyのサポートのことを少し書いておく。@niftyの接続サービスを利用している場合は、トラブルが起きたときにすぐに直接電話によるサポートを受けられる。kayakayaは現在、接続サービスを利用していないので、いったんメールでサポートに問い合わせ、その後、電話による回答という流れになっている。もちろん電話連絡ではなくメールでの回答という選択もできる。仕事に就いていると、デフォルトは電話ではなく、メールだろうね。
*1 X-Spam-Flag
# きずな打ち上げ延期
インターネット衛星「きずな」は明日15日種子島から打ち上げが予定されていたけれど、ロケット系の不具合で延期になった模様。次の予定はまだ未定みたい。 15日の打ち上げ楽しみにしていたのになぁ。でも種子島の延期って毎度のことだし仕方がないね。
Feb 15, 2008 (Fri)
# 久しぶりの登山
午後思い立って登山に行ってきた。登山は、3ヶ月ぶりくらいかな。午後から登るので高い山にはいけない。それで、有馬富士を選んだ。標高374mと決して高くない。けれども、北側から登ると、山頂に至まで、いくつものピークをこえてゆくので、それなりに山登りしているな、という気分になれる。低山だけれども楽しい。そうそう、いたるところにまだ雪が残っていた。でも、登山道は泥々でなかったので助かったかな。
年間聖句(2010年)
あながたは皆、信仰により、キリスト・イエスに結ばれて神の子なのです。洗礼を受けてキリストに結ばれたあなたがたは皆、キリストを着ているからです。
新共同訳聖書ガラテヤの信徒への手紙3章26節
You are all sons of God through faith in Christ Jesus. for all or you who were baptized into Christ have clothed youselves with Christ.
Galatians 3:26-27 (New International Version)






